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よくある相続・家族信託Q&A (3) なぜ、信託契約をすれば、お父さんの物件を息子さんが売却できるのですか。
【質問】
なぜ、信託契約をすれば、お父さんの物件を、受託者である息子さんが、売却できるのですか?
【答え】
信託契約をすることによって、お父さんが所有されていた土地・建物の形式上の所有者(すなわち登記簿謄本の甲区、権利の部、所有権に関する事項の部)の表示が、信託を原因として、お父さんから受託者である息子さんに変わるからです。
買主が土地・建物を買う場合には、謄本に載っている甲区、所有権がある方と話をしていきます。甲区が息子さんに変わっていれば、息子さんと話をすればいいということになります。
一方、信託を利用せずに、土地・建物をお父さんがいよいよ売らなければならないなと思った時に、お父さんの判断能力が劣っていたら、今は厳しく司法書士さんが本人確認をされます。本人確認ができない、お父さんの判断能力があやふやであるというような場合は、売却ができないとされるケースが出てきています。
自宅を売却して、将来はそのお金で妻と一緒に老人ホームに入りたいとか、自宅を売却したお金で子供たちの世話にならずに、医療費とか食費等を払っていきたいと思っておられる方は、信託を検討する価値があります。
2022.10.20 Q&A
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