おはようございます。
緊急事態宣言が今月末で解除の方向ですが、気の抜けない日が続きますので、
身近なことから気を付けて過ごしましょう。
さて今回は、役員賞与認定に関する件をご紹介します。
”会社からの借金で住宅購入返済放置で問題ある?”
A.役員賞与として各種税金が課され、会社は不納付加算税の対象になるかもしれません。
解説:会社役員が会社から借り入れをするにあたっては、金融機関等からの借り入れと同様に契約書を
締結し、適正な利息を支払っていれば、大きな問題にはなりません。
ただし、長期間返済することなく放置していると、税務調査では「役員貸付金」とは
認められず、「役員賞与」とみなされることがあります。役員賞与とみなされると、
役員個人の給与所得となるため、役員個人の「所得税」「住民税」「社会保険料」等の負担が
増えることになります。多額の役員貸付金が役員賞与とされてしまうと所得税率が上がり、
大きな負担となることもあります。
さらに、負担が増えるのは役員個人だけでなく、会社側でも源泉徴収を行っていなかった
ことから不納付加算税というペナルティが課されることになります。なお、事前に
届け出ていない役員賞与は損金不算入です。
役員貸付金は、税負担が増えるだけでなく、金融機関からの評価が下がり、融資がうけ
づらくなるなどのデメリットもあります。
佐藤