インボイス制度の導入まで約3カ月となりました。

課税事業者からのインボイス登録は約300万件に達している一方で、免税事業者は約50万件にとどまっているようです。免税事業者からは反対の声も多く、声優やアニメーターらの有志団体が主催するデモも行われていたようですね。

免税事業者はインボイスの登録をすることで課税事業者になります。

インボイス制度の導入後は、インボイス登録をした事業者間の取引でなければ仕入税額控除に制限がかかります。

消費税負担の増加を避けるため、取引先へのインボイス登録を強要すること、インボイス登録しないと取引価格減額することを一方的に通告することなどが懸念されていていますが、独占禁止法違反につながる恐れがあると公正取引委員会と発表しているので、注意が必要です。

免税事業者がインボイスの登録をした場合、一定の要件を満たすと、支払う消費税が売上の消費税額の2割になる（2割特例）緩和措置が設けられていたりもします。

また、当初の登録期限は当初３月末までだったが、９月末に延長されています。

登録期限が近づいていることや緩和措置が設けられているので、まだ、インボイスを登録されていない免税事業者は再度検討してみるのもいいかもしれませんね。

山下事務所

石塚