経営メモ「東京のオフィス事情」(Vol.63)


◇最近のオフィス事情 ~強いオフィス需要~

最近のオフィス事情は、空室率低下し、賃料が上昇基調にあるそうです。業績好調を背景とした拡張や、採用面でのイメージアップなど、ブランディングの一環としての移転が多いようです。また、6月末に成立した「働き方改革関連法」の影響も少なからずあるでしょう。フリーアドレス制や副業容認など、働き方の多様化が進むなかで、オフィス移転により広いスペースを確保し、レイアウト見直すことで生産性を高める狙いもあると思われます。

当社のごく近くでも、そうしたテナントによる強いオフィス需要を感じることができます。今年2月に竣工したビルの内定率は昨年末頃までは低い状態でしたが、現在は満室となったようです。

 

◇大きな転換点 ~米・WeWork(ウィーワーク)が日本に上陸~

都心のオフィスは、オフィスの利用方法も変化してきています。他社と協業するオープンイノベーションの機運が高まり、「プロジェクトごとにオフィスを利用する」などのニーズが増大しています。短期撤退もありうる新規プロジェクトの場合は、撤退がしやすい「シェアオフィス」が便利です。また、「レンタルオフィス」「SOHO」というコンセプトは残っていますが、最近では何ごとも「シェア」という概念が支配的のようです。

そんななか、「ウィーワーク」(設立:2010年、本社:ニューヨーク・ソーホー地区)が今年2月、日本でサービスを開始しました。ウィーワークは、同じスペースを複数の利用者によって共有するオフィスという機能と、シェアオフィスに集まる人達をつなげてコミュニティをつくる機能も併せ持つシェアオフィスです。

ウィーワークの特徴は何と言っても、会員同士をつなげる役目をもつ「コミュニティマネージャー」の存在があります。コミュニティマネージャーは、各拠点に数人配置され、会員が提供できるサービス、会員が求めているサービスを把握して世界中の会員とマッチングさせています。世界中の会員とビジネスでつながることができ、価値創造にむけた取組みも、グローバルに広がる可能性があります。

 

◇当社のオフィス移転

東京本社オフィスを、北青山から現在の溜池山王に移転してから、早いもので6年半が経過しました。従業員も増えオフィスが手狭になったことから、フリーアドレスにしてもう少し居続けるかどうか、当社にあった最適解を考えています。

現在、お客様も変化し、世の中も圧倒的なスピードで変化しています。働きやすく、変化に強い、そのようなオフィス環境をどのように具現化できるか、新しいオフィスのコンセプトを検討中です。

 

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