先月、シリコンバレーに行ってきました。
この地は、この半世紀における「時代の進化」に最も貢献をしてきた地域であり、イノベーションの聖地です。
但し、シリコンバレーという地名は存在せず、サンフランシスコから車で1時間弱南位置するサンタクララ、パルアルト、サンノゼといった都市の周辺地域を指す名称です。スタンフォード大学があり、Apple、Intel、Twitter、Google、FacebookなどIT系企業の本社が立ち並ぶ地域です。
まず驚いたのはスタンフォード大学です。山手線の半分ほどの敷地があるそうです。
敷地内に入りましたがショッピングモールあり、ホテルあり、車のショウルームあり、ゴルフ場あり、とスケールが違います。今ではアジア系の学生が全体の2~3割を占めるそうです。
有名な卒業生には、Googleの共同創業者であるラリー・ペイジ氏、セルゲイ・プリン氏がいます。また、走っている車ではテスラが非常に多く、無人の車(自動運転の試験走行)も見かけました。
高い労働の「質」や「ベクトル」
そして、現地では主にシリコンバレーで活躍する日本人の方の話を聞いてきました。耳に残っているフレーズとまとめると、下記になります。
- 1.自分のやっている仕事が世界を返る仕事に繋がっていると信じている
- 2.非常識に寛大である
- 3.世の中の課題と真剣に向き合い、こうあるべきだと考えるところから始める
- 4.ダラダラ仕事をせず、17時になるとほぼ全員が帰る。夕方は家族で過ごし、女性は家事を済ませて21時過ぎから電話会議を始めるのが普通である
トップからスタッフまでがこう考えて働いているとしたら、やはりシリコンバレーはすごいところですね。日本では、長時間労働を削減する方向で動いています。しかし「時間」だけを節約しても形式的なものになるのではないでしょうか。
未来を変えよう!と挑むように働いているシリコンバレーと日本とでは、その労働の「質」や「ベクトル」が根本から違っているように感じました。
「信じる力」と「危機感」の重要性
またFacebook本社の玄関にある「いいね!」の大きな看板んも見てきました。ただ、この本社は元々はサンマイクロシステムズの本社を買い取ったもので、その「いいね!」の看板はサンマイクロシステムズの看板の裏側(反対側)を使って制作したものだそうです。Facebookの本社の仲にも、ところどころに元の社名が入ったままの箇所が残っているそうです。
これは東京に戻ってから本で読んだのですが、「FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が『俺たちも気を抜いたらサンマイクロシステムズのようにここを出ていくことになってしまうぞ』というメッセージを社員に伝えるために残している」とか…
「自分達が世界を変えられる」と信じる力、そして危機感の重要性を学んだシリコンバレー出張でした。