経営メモ「『AKB48』はプラットフォーム?3つの成功の鍵」(Vol.43)


今回は、〝プラットフォーム”戦略を考えます。

プラットフォーム戦略は、楽天市場のようなイーコマースにおいて実現しやすいと考えがちですが、リアルなビジネスで実現している例として「AKB48」があります。

「人」を売るタレントビジネスは、一般には難しいビジネスの領域だと言われます。その理由は

  • どの人材が売れるかわからない
    (金と時間をかけて売り出しても当たるかどうかわからない)
  • 稼働率に限界がある
    (仮に映画やCDが大ヒットしたとしても、タレントの活動時間には限りがある)
  • 売れれば売れるほど契約の主導権がタレントに移る
    (高額のギャラを用意する必要がある)

 

プラットフォーム戦略とは、「プラットフォーム全体」を売ること

こうしたタレントビジネスの難しさを一挙に解決し、プラットフォーム戦略によって成功しているのが「AKB48」です。つまり、プラットフォーム戦略とは、複数のタレントを抱える「プラットフォーム」全体を売るものになります。

AKB48は、①の欠点を大人数のユニットで克服しています。

清純派が好き、苦労人タイプが好きなど、ファンの好みは多種多様です。そこで、個性の異なる人材を大人数投入することで解決しています。(たくさん投入すればある程度こけるが、ある程度売れる)

また②の欠点も、個々のタレントではなくAKB全体で売ることで克服しています。

番組などの仕事のオファーは、個人ではなくAKB48のメンバーであれば良い、という形で引き受けるため、エースとセカンドクラスをミックスすることで稼働率を上げることに成功しています。

さらに「総選挙」制度で入れ替え制をある程度システム化し、③の欠点も克服しています。

良く知られているように、AKB48は個々のタレントはAKB48に属しておらずそれぞれ別の大手芸能事務所に属しています。AKB48として活動する時だけ「派遣」されてくる仕組です。そのためAKB48はリスクやコストを全て負担する必要がありません。

成功のカギは、集客・ビジネスモデルの提供・プラットフォームの管理

プラットフォームは、顧客・運営者・参加者で成り立っています。(AKB48の事例だと、顧客=ファン、運営者=秋元康氏、参加者=タレント、と考えることができます)こう考えると、国家も会社も一種のプラットフォームであると考えることができますね。

成功のカギは、集客・ビジネスモデルの提供・プラットフォームの管理。この3つのようですね。

『戦略がすべて』(新潮新書、著者:瀧本哲史)より筆者が独自に解釈

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