2015年10月23日(金)に開催した『M&Aサミット2015』では、

東京大学大学院経済学研究科 伊藤 元重 教授 にインタビューを行いました。

その一部をご紹介いたします。

 

◆「中国経済は危機に発展するのか?」

 

【中 村】

企業経営者はやはり目先の景気がどうしても気になるものです。

日本経済は、アベノミクス、そして東京オリンピックの開催と続いており、企業経営者の多くはたとえ消費増税が2017年に行われたとしても、

2020年までは今の「まずまずの好景気」は維持できるのではないか?と考えている方が大多数かと思います。

それを維持している要因の一つに「インバウンド需要」というものがあり、その代表が中国になるかと思いますが、中国の景気はどのように考えていらっしゃいますか?

 

【伊藤教授】

「経済危機というものは、来る、来る、と言われていてもなかなか来ない。」

マサチューセッツ工科大学の故ルディ・ドーンブッシュ教授は、10年程前にこのような名言を残し、学者の間ではこれを語り継いでいます。

 

しかし、本当に経済危機に陥ると、あっという間に広がります。

たとえば、米国サブプライム問題のとき、2005、06年頃から「大変な問題が起きている」と一部では囁かれ始めていました。

2007年に入り、景気は低迷しているものの、それほど表面化しなかったため、何となく皆、安心していましたが、2008年9月に、リーマン・ブラザーズの経営破綻を契機として、一気にサブプライム問題が発生し、世界的な信用収縮に発展しました。

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