経営メモ「国語と算数」( Vol.25)


経営に必要な「国語と算数」

皆さんはどちらが得意ですか?

小学校時代からこの2科目は勉強の中心でしたね。他に理科、社会、体育、音楽。中学に入ると英語が加わり、社会や理科は日本史、世界史、地理、物理、生物に分かれていく。しかし、勉強の柱はやはり国語と算数でしたね。

経営にとっても、この2科目が重要であると、改めて感じることの多い毎日です。

数値(財務)と現場をつなげて考える

まず算数。経営でいえば財務です。お金を調達するだけではなくお金を有効に使う、というところまでが財務の守備範囲でしょう。時代は、内需が縮小し生き残れば勝ち残れる時代です(グローバルな企業は別ですね)。

そして何といってもM&Aが身近な時代です。低金利ですから、銀行からの調達も資金使途さえ明確であれば比較的容易です。このお金をうまく使ってM&Aができれば圧倒的に優位に立てる時代です。

現場の力を十分に発揮させるためには?

当社のお客様で20年かけて2億円の売上になった会社がありましたが、数年前にM&Aを行い、あっという間に4億円の売上になりました。20年分の売上をまさにあっという間に獲得してしまう、そういう時代なのです。(その後うまくいっているかどうか?はまた別の話です)。

経営のあらゆる場面において、数値と現場を繋げて考えることのできる経営者でないと、企業が本来持っている現場の力を十分に発揮させることができない時代です。

言葉が人を動かす!

次に国語。現代は、算数はもちろん大切ですが、より国語が重要な時代になってきています。やはり、言葉や組織で人を動かせないといけません(今はネットの時代、メディアの時代ですから)。特に「読み」「書き」よりも、「話す力」。人のやる気と力を引き出し、実践させる「話す力」は経営者に求められるでしょう。

人を動かす言葉は「話し方」「内容」が備わっている

人を動かすには「話し方」と「話す内容」の両方が備わっていなければなりません。昨年のソフトバンクの孫社長の決算説明会「平成27年3月期第2四半期)の「金の卵とガチョウ」のスピーチ(ソフトバンクは金の卵を生むガチョウであり、対インド投資に今後も力を注ぐという内容)や、あるいは少し古い話になりますが、アップルのスティーブ・ジョブズ氏が2005年のスタンフォード大学の卒業式でのスピーチなども、「話し方」と「話す内容」の両面で参考になるでしょう。

 

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