経営メモ 2022年のびっくり10大予想-必要なのは”覚悟”(Vol.87)


7割超が「景気拡大」予想-これは日経新聞が定期的に行っている『社長100人アンケート』の2021年12月の結果ですが、3割だった9月調査から急増していました。

世の経営者たちの「景気拡大」への呼び声は高いですが、グローバル経済はどのように予想がされているのでしょうか。経営メモでも毎年のように取り上げる「びっくり10大予想」に始まり、経営者に必要な“覚悟”について考えてみました。

コロナはリスクか?国民性による考え方の違い

ウォール街の「ご意見番」、名高い米投資ファンドグループのバイロン・ウィーン氏による経済予測です。

コロナを直接のリスクと捉えている視点が昨年も今年も“ない”。それに驚く方もいるのではないでしょうか。正常化・平常化と並んでいますが、その理由はグローバル経済の底力だけではなく国民性による考え方の違いもあるかもしれません。先の「社長100人アンケート」によると日本ではまだ3割もの経営者がコロナによる景気先行きの不確実性を高く見ています。楽観的か悲観的か、物事を捉える視線の違いを感じさせますね。

 

2022年のグローバル経済は「エネルギー」に注目

前回の経営メモでは、アフターコロナのキーワードは「宇宙開発」「環境」と挙げました。びっくり10大予想でも同じですね、“環境”と切っても切れない「エネルギー」が予想の半数近くを占めています。「脱炭素」など国際連携についての言及がないことを意外に感じましたが、同様にこれまでの予想のほとんどを占めていた金融や政治の政策は鳴りを潜めています。

起こり得る最悪パターンは…分からない!

見識者が立てる様々な予測に対して「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ではなく重要なのはその本質。「困難はどう転んでも発生しますよ」というある意味の“覚悟”でしょう。

リスクは予測できた時点でもはやリスクではありません(予測できれば即ち対応できますからね)。コロナで知ったのは「起こり得る最悪パターンは想像さえできなかったこと」です。常にリスクは付きまとい困難は立ちはだかるものなので、出来ることはその覚悟や胆力を備えることぐらいかもしれません。

 

さて、北京五輪の幕開けは盛況でしょうか(これを執筆しているのは1月上旬です)。国内に目を向けると夏の参院選など経済が大きく動きそうなイベントが控えています。
リスクとチャンスは紙一重。覚悟と胆力のご準備はいかがでしょうか?

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