多様化するハラスメントと防止のポイント(Vol.542)


パワハラ防止法がついに2022年4月から中小企業にも適用され、企業のハラスメント防止に対する姿勢が改めて問われています。

一方でDX・リモートワークによる「テクハラ」「リモハラ」、多様な人材の活躍による「SOGIハラ」など新たなハラスメントの問題も生じてきており、ハラスメント対策の重要性は、より一層増しています。

■多様化するハラスメント

在宅勤務の浸透がきっかけで生じた「リモハラ」

コロナの影響により定着した在宅勤務ですが、オンラインミーティングやチャットツールでのコミュニケーションといった労働環境の変化により生じてきたのが「リモートハラスメント」です。

多様な人々の活躍により職場でも生じてきた「SOGIハラ」

LGBTという呼称が定着しましたが、一方でSOGIという考え方が広まりつつあります。
SOGI(ソジ)とはSexual Orientation(性的指向)とGender Identity(性自認)の頭文字をとった言葉です。従ってSOGIという言葉を用いることで性にまつわることは、すべての人に関係するということが分かります。

男性の育児参加を阻害する「パタハラ」

パタハラとは、男性が育児参加を通じて自らの父性を発揮する権利や機会を、職場の上司や同僚などが侵害する行為を指します。父性を意味するPaternity(パタニティ)から、パタニティ・ハラスメントと呼ばれています。

■ハラスメントの防止には、ハラスメントを正しく知ることが必要

厚生労働省の調査によるとハラスメントを予防・解決をする上での課題として「ハラスメントかどうかの判断が難しい」との意見が約65%と最も多くを占めています。

この結果からも社員ひとりひとりがハラスメントに関する知識を深めハラスメントを正しく理解していくことがハラスメント防止のための課題解決の第一歩となります。

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※日本クレアス社会保険労務士法人Webサイトでは、上記の各ハラスメントの具体例を始め、パタハラについて内閣府や厚生労働省調査結果をグラフで紹介しています。以下URLよりご覧いただけますのでご参考ください。
多様化するハラスメントと防止のポイント: https://ca-sr.com/report-20211021/

 

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