2016.01.14

ビジネスEYE Vol.260


コーポレート・アドバイザーズがお届けする「中村 亨の【ビジネスEYE】」です。

2016年4月から家庭などに向けた電力小売りが全面自由化され、参入各社はサービス開始を見越し、顧客獲得に奔走しています。

本日のビジネスEYEでは、「電力業界の行方」について考えてみたいと思います。

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◆ 群雄割拠の電力業界
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電力自由化により電力業界に風穴が開くことになります。

これまで『聖域』とされてきた業界だけに、“ビジネスチャンス”や“伸び代”が多数存在すると思われます。

現在、エネルギー、鉄道、携帯電話、コンビニ業界の上位に位置する企業が新規参入を表明しています。
各社とも自社の強みと電力とのシナジーを打ち出し、サービス展開を図る予定です。

・JX日鉱日石 :ガソリンとのセット割
・東京ガス   :ガス・電気、ガス・電気・ネットのセット割
・東急電鉄   :ケービルテレビとのセット割、自社カード決済によるポイント加算
・ソフトバンク :電話・ネットとのセット割、バリュープラン、Tポイント加算
・ローソン   :独自の料金プラン、ポイント加算(ポンタカード?)

上記はほんの一部で、新規参入企業のライバル企業も追随して参入予定です。
異業種に加え競合他社とのシェア争いは、熾烈なものになるでしょう。
生半可な覚悟・サービスでは1年もたずに撤退…なんてことが現実に起こり得ます。

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◆ 「値下げ」と「付加価値」
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各社ともスタート段階では「料金値下げ」を大々的に打ち出しています。
消費者心理を掴むには『値下げ』は魅力的なワードです。

ただ、価格競争の先にあるのは…規制緩和で失敗したタクシー業界が思い出されます。

「料金」はある一定の水準で必ず落ち着きます。

真に考えるべきは、どのタイミングで「値下げ争い」から脱却するか、でしょう。

変革期を迎えた電力業界。
参入企業の明暗は1年ないし2年内に結果が表れると思います。

価格競争から脱却し、付加価値重視の体制にシフトできるかが、勝ち残りの条件となりそうです。

 

以上、中村 亨の【ビジネスEYE】でした。

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