中小企業経営のキーワード「値上げ」「顧客層を変える」「長期視点」(Vol.258)


2015年も残すところあと1週間。今年も皆様には多大なるご支援を頂きまして心より御礼申し上げます。

本日のビジネスEYEでは、中小企業経営のキーワードをいくつかピックアップしたいと思います。

中小企業経営のキーワード

「値上げ」で生き残るしかない!

国内は「人手不足」の状態が続き、労働コストも上昇しています。企業努力や技術革新だけでは、上昇分のコストを吸収できないと思われます。つまり「値上げ」をして生き残るしかないのです。

顧客層を変える

家具大手のニトリは、2015年4月に銀座のプランタンに出店をしました。都心や23区に店舗を展開するにあたり、ターゲット層を「年収200~500万円」から「年収500~800万円程度」に変え、「売り方」や「売るもの」も変えています。同社の今後のスローガンは「都心を制し、少子高齢化社会を制し、日本を制する」です。

長期視点が足りない

値上げをする場合、短期的に考えると上手くいきません。現在の顧客には現在の価格で対応し、新規の顧客には値上げ後の価格で対応するといったスタンスが良いのではないでしょうか。

量よりも質だ、という認識

落日のヤマダ電機は、ビックカメラ、ヨドバシカメラに勝てるでしょうか?ヤマダ電機の売上規模は、ビックカメラやヨドバシカメラの倍以上ですが利益は半分以下。ヨドバシカメラとビックカメラは、インバウンド需要をしっかり取り込みました。さらに、ヨドバシカメラは東京都内で“注文を受けてから6時間以内の配送”を行っています。日本においては、アマゾンのライバルは楽天ではなくヨドバシカメラとも言われているようです。

顧客ロイヤリティを高めることで、結果的に利益率を高める

顧客ロイヤリティを高めるためには、顧客接点が大事になります。体験型の売場づくり、顧客と一緒に商品開発を行うこと、ポイントカードなども重要でしょう。顧客ロイヤリティを高めるメリットとしては、

1.再購買率が上がる
2.価格競争になりにくい
3.クロスセル(関連商品の購入を顧客に促すこと)につながる
ことなどが挙げられます。

果たして、2016年はどのような年になるのでしょうか?

 

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