情報の取捨選択。マイナンバー対応準備のための情報収集(Vol.236)


2回に渡り「マイナンバー制度の概要」と「民間企業が準備しておくべきポイント」についてお伝えしてきました。制度開始まで、あと162日。自社にとって本当に必要なマイナンバー対応準備をするためにも、情報収集は欠かせません。今回のメルマガでは、情報の取捨選択について触れてみたいと思います。

情報の取捨選択

世間には膨大な量の情報が溢れていますが、その中で真に有用といえる情報はほんの一握りに過ぎません。情報の断片を集めて理解したつもりになっている方が非常に多いようです。“情報に振り回される”ということは、時間の無駄になるだけでなく、結果として『思考力』を鈍らせることになります。
思考力が鈍れば、情報を鵜呑みにし、あらぬ方向へと進むことになります。取捨選択の際には、ぜひ「捨てること」に重点を置いてみてください。

AIが開発されても「決断」するのは人

先日、日立製作所が「大量のニュース記事を解析して賛成・反対の根拠を抽出できる人工知能(AI)の基礎技術を開発した」と発表しました。賛否判断の基準となる「価値」を予めデータベース化することで、多様な視点から根拠や理由を提示できるそうです。

記事と根拠を結びつける技術は、情報収集の際に非常に効果的ですね。処理能力と規模のレベルが飛躍的に向上しますので。ただ、その情報を基に決断を下すのはやはり人です。

手元に残った情報を客観的に判断する力が求められます。思い込みや勘違いといった不確定要素を取り除くのは容易ではありません。不確定要素を除くために、専門家の声を聴くことも肝要ですね。特にマイナンバー制度のような時間制限のある事象については、早期であればあるほど良い結果が得られると考えられます。

 

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