2022.12.22

外貨建て保険のメリット・デメリット!どんな人が向いている?(vol.593)


こんにちは、中村亨です。

2022年11月から12月にかけて、為替相場は1ドル=130~140円の水準を推移しています。140円台の円安になるのはなんと24年ぶりです。
円安により外貨建資産の価値が高まることから、今「外貨建て保険」が注目されています。

外貨建て保険は、払い込まれた保険料が外貨で運用される保険商品のため、受け取るお金を増やせる可能性がある一方で、為替に関するリスクやコストが高めなど、デメリットもあります。
万一に備えるための保険であることに変わりはありませんが、円建て保険に比べると投資の側面が強い商品なので加入する前にご自身に合っているかどうか、しっかりと検討が必要です。保険の専門家に相談してから選択するのがおすすめです。

■ 外貨建て保険の特長(※1)

外貨建て保険は、保険料の支払いをはじめ、保険金や解約返戻金なども外貨で受け取ることができます。
外貨建て保険の種類は、終身保険、個人年金保険、養老保険などがあり、保険料の支払い方法は一時払いと平準払い(※2)の2パターンがあります。
※1 保険会社により取扱いの詳細は異なります。
※2 平準払いとは契約から保険料払込満了時まで一定の金額を支払う方式です。

■ 外貨建て保険2つのメリット

・高金利なため運用効果が高い

現在、日本の10年国債の0%台に対して、アメリカの10年国債は3%以上となっています。高い利回りで資産運用が可能で、この金利差があることによって、円建て保険よりも外貨建て保険で運用を行う方が、為替リスクを受けますが利益は多くなります。運用成果は保障や解約返戻金に反映されますので、保障を備えつつ資産運用が可能となります。

・資産のリスク分散ができる

外貨建て保険を契約することで外貨資産を持つことになりますので、金融資産を日本円と外貨でそれぞれ持てます。すべてを日本円で持っていると円安の場合には資産価値が目減りしますが、外貨で持つことによりそのリスクを分散できます。

■ 外貨建て保険2つのデメリット

・為替リスクを受ける

外貨建て保険の大きなリスクは、常に為替の影響を受けることです。
保険金や解約返戻金を受け取る場合、円安に転じている場合は、支払保険料を上回る、保険金や解約返戻金を受け取れますが、円高の場合にはその逆に転じます。
運用を目的として加入する際は元本割れのリスクもありますので注意が必要です。

・契約時や解約時に手数料が発生する

外貨建て保険は保険料支払い時や保険金受取り時に外貨に換える必要があります。
日本円と外貨を両替するたびに為替手数料が発生します。
これは契約者負担となるので、円建ての商品に比べてコストがかかります。
また中途解約時には解約控除(違約金)が発生したり、市場価格調整の影響を受けたりする商品もありますので注意が必要です。

■ 外貨建て保険、こんな人が向いている!

  • 為替リスクを受けても資産形成を行いたい
  • 外貨建て資産を持ってリスク分散したい
  • 長期的な運用を検討している

 
為替リスクを理解していない、元本割れを避けたい、中途解約の可能性がある場合は、外貨建て保険ではなく、別の資産形成方法を検討したほうがよいと思います。

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